■ 抄録・要旨
| 大気汚染が深刻な中国大都市における肺機能に対する大気汚染の影響を検討するため、家屋内外のPM2.5、PM10-2.5、および炭素成分を測定した。屋内濃度は屋外濃度に比べて低い傾向があり、その濃度差は秋季より冬季の方が、またPM2.5よりもPM10-2.5の方が大きかった。家屋内外のPM2.5の相関は非常に高かった。炭素成分濃度は秋季よりも冬季に高かったが、炭素成分の割合に季節差はなかった。しかし、粒子濃度に占める炭素成分の割合はPM10-2.5よりもPM2.5の方が大きい傾向であった。これらの結果を基に、肺機能影響の検討において、屋外のPM2.5濃度を評価に用いる妥当性が確認された。
|